2014年02月05日

魔法が解けたって・・・

 ディズニー映画:魔法にかけられて=原題 Enchantedでは、天然系のチャーミングで清楚なお姫様を演じた女優エイミーアダムス。
 クリントイーストウッド監督の「人生の特等席」ではチャラくて可愛いい天然系のお姫様役とは180°正反対の理知的でクールな辣腕弁護士を頑固オヤジの権化みたいなイーストウッドを相手に堂々と演じています。堅物な頑固オヤジの父親を敵視する鼻っ柱の強いひとり娘、だけど、端々に彼女のチャーミングな魅力が滲み出て来ます。フルフリのドレスも歌も唄って見せないけど、でも、可愛いらしさを感じさせてくれるのはエイミーファンならこたえられないところ。

・・・それが今回の作品「アメリカンハスラー」ではオンナらしさを武器にした詐欺師を取り巻く妖しいオンナを見事に演じています。そのボリュームのある胸元を惜しげも無く披露するばかりか、セクシーさの中にもどこか Enchantedで魅せたお茶目な可愛さも見え隠れして・・・

 映画は1970年代後半を舞台に詐欺師とおとり捜査の虚々実々を描いた・・・・といえば、実録モノっぽい映画に見えますが、恋愛は詐欺にも似て押しつ押されつの駆け引きの応酬だと云う側面をエイミーの妖艶な魅力と共に描いた、恋愛映画のひとつ、と云う見方も出来そうです。
 詐欺師も映画監督も脚本家も,ある意味お客を騙してカネを手に入れる企画力、演出に関してはたいして違いはないのかも知れません。最後の最後には大逆転も用意され、やっぱり詐欺師の華麗な仕事ムービーか、と関心させられますが、親子三人仲良く歩き去って行くエンディングはやはりどこか Enchantedを思い起こさせ、エイミーが家庭的な魅力も充分に持ち合わせた希有な女優さんだと云うことに気づかされることでしょう。エイミー好きにとっては正月から最高のプレゼントになること請け合いです。この作品が演技派としての彼女の代表作になることはもちろん、アカデミー賞でノミネートされた主演女優賞の行方も大いに気になるところです。

| 06:22 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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