2013年11月19日
東京モーターショー
西展示棟にあるホンダブースに向かう場合、何がお目当てでしょうか?やはり多くの人の関心は発売が予告されている新型軽オープン・スポーツ「S660」の存在ではないでしょうか。
ホンダが「S」を車名に採用するのは99年のS2000以来.軽自動車の2ドアスポーツとなると今も根強いファンが生き残っている「ビート」以来、20年来の復活と云うことになります.実際レイアウトはビートに非常に近く,実質的な後継車と云っても良いでしょう。同じくNSXの後継車と目される3リッタークラスのミッドシップ・スーパースポーツ、発売が予告されている新型軽のNーワゴンの存在も無視出来ません。
今回のホンダと云えばS660と決めてかかっていたら,真っ先に目に入ったのは360の方でした。F1の展示が激減した,と以前書きましたが,ホンダは違います.ただし第1期60年代のRA270系ですが・・・・・・
こんな尖った車種から四輪車参入を図ろうとしていたホンダ.最初のF1参入も今から考えれば相当、無茶.でもホンダは実現しちゃう不思議な力を持っています。新しいS660も魅力的で発売が待ち遠しい限りですが,五十年近くも前,モーターショーでこんなクルマを見せられた当時の若者の興奮ぶりを想像すると,羨ましくてたまりません。
二輪では50ccスクータークラスで巻き返しを図る[DUNK]がどんな出来映えか、気になるところです。日本の二輪車市場は近年ジリ貧状態で前年比マイナス,工場も整理統合が進む中、新機種の投入はとても貴重です。
ブースの片隅にはアイルトンセナが、1989年のF1世界選手権日本グランプリ予選で、「マクラーレン ホンダ MP4/5」で記録した鈴鹿サーキットの当時世界最速ラップのデータをビジュアル化したディスプレイがありました。アクセル開度、エンジン回転数、走行距離はログに残されていた生データ。それにエンジン音をシンクロさせ,クルマの位置データをマッピングしたもので、オンボード映像はもちろん,アーケードゲームの様に俯瞰映像にも瞬時に切り替え出来ます。