2012年12月01日
ミラーレスって、何がレスなんですか?
「ミラーレスとイチガンの違いって
お店に入ってからミラ−越しに指名されるのと、そうでない場合くらい違うんですか?」
全然違います
ミラ−はそもそも、フィルムに写る映像をライブビュー化しようと工夫したなごりでした。ドイツ製のあまりに精巧なカメラに太刀打ち出来ない日本のメーカーが、製品化して日本をカメラ大国に育てた記念碑的なアイコンです。デジタルの時代に入ってこの記念碑を取っ払ったのもまた、日本.ドイツのメーカーも今では追随する立場です。
現在のミラーレスのうち、従来のイチガンと同じサイズの作画が出来るのはソニーとCanon.リコーとパナソニックは半分のサイズ、Nikonとペンタックスはさらに小さなサイズのパーツを使っているので、コスト的にはこちらが有利になります。画質の違いを指摘出来るのは上級者に限られ、初心者がCCDサイズに口を挟んでも意味がありません。結局はいずれの場合も新しいレンズを買いそろえる結果に繋がります。
そもそもデジカメには最初からミラーなんてパーツは不要でした
なぜならレンズを通した映像をその場で液晶画面に投影出来たから
ではミラ−は何のためにあったのか?
それはフィルムのカメラの時代、ライブビュー化を実現しようと
レンズを通した、フィルムに焼き付けられる映像を
ファインダーにそのまま導く為に考えだされた機構です。
だからレンズキャップを付けたままでは何も見えませんねデジカメの時代に移行しても、しばらくミラ−は残りました。
でも、液晶画面を見ながら撮りたいと云う人がいるから
液晶にも写る様に手を加えました。
ファインダーは覗かないから、液晶だけ見ればいいと云う人も増えました
だったらミラ−は使わないんじゃないの?
で、ミラーレスカメラのブームです。
ミラー代は戴きません。ボディも小型化出来ました。
レンズも交換出来るし写りの良さもなかなかです
となると、ミラ−付きの運命は?
1つの方向がフルサイズ化でしょう。SONYもNikonもCanonも
これまでより普及版の24mm×36mmサイズのCCDを採用しています
NikonなどD300の事実上の後継機種はフルサイズ機です。
そしてもうひとつ、ローパスレス、も話題に上りそうです。
ローパスがないの?
いえ、ローパスフィルターがない、と云う意味です。
今までのデジカメには常識的に備わっていたローパスフィルター
良くカタログなどに掲載される見本の写真に自然や人物を撮った
写真が多いのも関係があります。デジカメが苦手としているパターンの
ひとつに細かい幾何学的な模様があります。ギンガムチェックの
洋服を遠くから撮影したり、細かいストライプのシャツなんかは
おそらくデジカメの作図例には出て来ません。
モアレとか偽色と云う現象を嫌うからです。
難しい話はやめにして、このローパスレスで一段と鮮やかな
写真が期待できます。
と同時に2013年のカメラにも期待がモテそうです!