2012年06月02日
サヨナラをもう一度♪
キーヨこと尾崎紀世彦が歌ったクルマのコマソンは
♪何処から来たのか、お前と俺は~♪
スバルレオーネが最初で最後だったと思います
長いもみあげをたくわえ、マイクを水平に持って
歌い上げる姿は和製フンパーディンクとも、トム・ジョーンズ
とも喩えられたものでした。エルビスのハワイ公演が
テレビでライブ中継されていたのもこの時代。
その後たびたび死亡説が流れてはワイドショーの芸能デスクを
翻弄させたのも、また彼のほかには無い、ひとつの個性だった
のかもしれません。つい最近もゴールデンタイムの番組で
彼の消息が取りざたされたばかりでした。
伸びのある高音と、ラブソングからバラードまで
ダイナミックに歌い上げる姿は女性だけでなく男性をも
魅了したものでした。
彼がCMに携わったレオーネ(クーペ)(のちにハードットップも)
はスバル1000の事実上の後継車としてデビューしました。
先進的な技術満載の初代に比べておしゃれで実用的な
大衆路線を志向したレオーネは、のちに4ドアセダン、2ドアHT
4WDワゴンを鮮烈に加えるなど、昨今の富士重工の屋台骨を
作ったクルマとしても印象深い存在です。
中でもスポーツグレードのRXは4輪すべてにディスクブレーキを
装備した国産で最初の量産車として、特異な存在でした。
翌年にはトヨタからレビン・トレノという傑作が登場しています。
今でこそワゴンのイメージが表に出る富士重工ですが、
BR-Z、86に繋がる血統は意外にもこの時代から育まれて
いたのです。
後年、軽自動車のスバルレックスもスタイリッシュに大変身し
コマソンを担当したのが、当時人気急上昇中の吉田拓郎
イメージキャラの選択でも当時の富士重工の戦略は
間違いなかった・・・・・・・・と、いちスバリストとして
ほくそえんでおります。
合掌