2010年10月03日
MRJの製造が始まりました!
開発が進められている次世代のリージョナルジェット、
三菱のMRJの製造がこのほど開始されました。
三菱航空機からの受注を受けて三菱重工が
このほど製造に着手したもので、最初に手掛けた
のは、水平尾翼の骨格を構成するアルミ材の
切削です。
真ん中に穴が開いているのは、航空機の部品に
よく見られる重量軽減のための肉抜きです。
強度を保ちながら重量を軽減する肉抜きは、主に
主翼のリブなどに見られますが、機体の各部に
このような工夫が見られます。
今回の部品の製造開始は、三菱航空機がこれまで
取り組んできたMRJの開発段階が細部の設計から
製造段階に移行したことを示すもので、これにより
各部位を担当するパートナー企業も今後、順次、
製造を開始することになります。
MRJは、世界最高レベルの運航経済性と客室快適性
を兼ね備えた70から90席クラスの次世代リージョナル
ジェットで、これまでにオプションを含めて全日空から
25機の受注があったのをはじめ、アメリカのトランス・
ステイツ航空から100機の覚書の締結が結ばれて
います。
同じクラスのリージョナルジェットに比べ、大幅な低燃費と
騒音、排出ガスの削減が特徴となっており、今後の受注に
期待が掛ります。
今回の部品の製造開始で、三菱航空機では2012年の
初飛行を目指して本格的な製造段階を迎えることに
なります。