2009年07月26日
私のラジオデイズ81
国会の話をもうしばらくご紹介していきましょう。
衆議院が解散され、衆議院選挙は8月18日公示、
8月30日投票が決まりました。
衆議院が解散されると40日以内に総選挙を行う
ことになっているので、史上最も長い選挙戦が
繰り広げられることになります。
勿論、正式な選挙運動は8月18日の公示日から
しか出来ませんが、事実上の選挙戦に突入した
と言ってもいいでしょう。
この間、国会民放クラブはしばらく休業状態となり、
クラブに所属する記者たちは、クラブを離れて
選挙の取材で大忙しとなります。
主に、各政党に出入りして選挙戦に臨む体制固めを
取材したり、注目議員の動向を取材したりと、
各社独自の視点で選挙戦取材に奔走します。
一日の取材を終えてクラブに戻ると、夕方のニュース
番組用の原稿の仕上げに入ります。
各社の取材力がこの時に発揮されるわけです。
昔は、独自に入手した情報を他社に漏らさず、
スクープとして他社を出し抜くといったことが
よく行われていたようですが、情報ツールが進化した
現在ではあまりこのようなことはなくなりました。
むしろ、共通の情報はお互いに出しあって情報の
共有化を図り、その末端の部分で独自に味付けを
したり、他社に知られていない情報を付け加えると
いった工夫をしているようです。
勿論、ニュース報道の独自性が失われない程度に
行わなければならないのは当然ですが・・・・・
スクープで怖いのはガセネタをつかまされる事です。
情報が確かなものであるという裏付がないとめったに
手は出せません。
政治の場でもこれで失敗し、政治生命を絶たれた
議員がいたのは周知の通りです。
溢れる情報の中から今伝えるべき情報は何かを
判断し、その情報の信憑性を精査し、確実な情報
だけを伝える・・・・
単純なようですが、この非常に重要な作業を通じて
ニュースの信頼性が保たれているのです。
さて、選挙期間中、国会民放クラブは休業状態でも
幹事社にとっては大変な負担が待っています。
次回は、この幹事社の悲喜交々のエピソードを
ご紹介しましょう。