2008年10月19日
view of korean cars
韓国車を見て気づくこと、あれこれ
・新車ばかりのソウル市街
・旧いフェスティバを探し
・ふるいソナタ/商用車
ソウル中心街の街並みを眺めていて気が付くのは
走っている車がどれも新しいと言うこと。
ソウルでの平均車齢はたぶん五年を切っていると思われます。
古めの車を含めて、傷、へこみのある車がほとんど
見受けられないのもこれまた驚きです。クルマを運転
する人はよほど注意深いのか、技量が優れているのか
ぶっつけてもその日のうちに丸ごと車を交換してしまうか
そのいずれしか考えられません。
輸入車の比率もとても低くほとんどが韓国国産車。
90年代、自動車生産に乗り出したサムスンが
日産のライセンスを受けた初代FFセフィーロA32系でも
街中ではかなり古い部類に属します。
※日本ではセフィーロとして94年から生産
サムスンは98年よりSM5系として内製化
韓国でも生産されていたフォードフェスティバ、
86年にマツダがニホン向けに生産しました。
最初の一台を見かけたのはソウルから一時間ほど
離れた楊州(ヤンジュ)のそのまた街外れでした。
・・・・・では古い車たちはどこに消えていった?・・・・・
冬ソナでタッカルビ(鶏の焼肉)が一躍有名になった
春川市 (チュンチョン)に来てみると、答えが
見つかります。
フェスティバも二世代目に混じってようやくお目当ての
4ドアやハッチバックを目にするようになりました。
韓国では起亜グループが生産し、
日本にはないバリエーションとして
4ドアセダンやワゴン、5ドアハッチバックなど、
その一部は
左ハンドルのまま日本にも逆輸入されました。
既に生産終了から15年近くは
経っている筈で、程度もそれなり。
この時期のライセンス生産にはマツダルーチェ
三菱デボネアの例もあります。
車齢も10年オーバーとおぼしきものをいくつか見かけました。
ふ・る・い・ソナタ
ソウルからローカル線に揺られて2時間ほど
冬ソナでタッカルビ(鶏の焼肉)が一躍有名になった
ここ春川(チュンチョン)ではタクシーも一世代前の
ヒュンダイ・ソナタを数多く見かけます。
ソウルでは見かけなかった、傷だらけのクルマや
ポンコツ一歩手前のクルマもチラホラと。これでも程度は「下」
(それでも日本に比べればまだまだ、新しい)
軽自動車にあたるカテゴリーがないのも
特徴で、唯一ヒュンダイ・マティスという
軽サイズのクルマがあるだけ。あとは多分
中国から輸入のミラやアルト、キャリイ等
大部分のクルマはカローラサイズ以上
ということになります。
2ドアが少ないことに懸けては日本以上
滞在中たった一台見かけたヒュンダイ・クーペ
乗っている側も相当、意識していた様です。
ほかにもジープラングラー・ベースのSUVを
時々見かけるくらいで、圧倒的な4ドア天国。
ベンツやBMWを全くと言って見かけない都市部も
これまた希有な存在でしょう。
商業車の世界では古くからマツダと提携していたキアのボンゴが
ポピュラーでしたが、ほかにも三菱と提携のヒュンダイ(デリカ)
が双璧を成している様です。
ちょっと違うのは、日本にないオリジナルの車系、顔立ちが存在することで
日本ではワゴンしかお目にかかれないデリカスターワゴンのトラックが
あったり、丸目のボンゴが居たり、
さらには日本よりも先に次世代に
モデルチェンジを遂げた独自開発車の存在など日本ではお目にかかれない異母兄弟たちに逢えるのも、楽しみのひとつです。
日本では忘れられた存在のサムスン乗用車も本国ではしっかり(J31系)先代ティアナ>(SM5系)に進化しています。で、本家よりもちょいイケメンだったりもします。軽ベースの商用車はごく僅か、
トラックは日本でいうところのキングキャブがほぼ標準なのは、
働き者で通っている韓国人労働者には必要な空間なのか・・・・
輸入車がまったくといっていいほど見られない
稀有なマーケット。でもデザイントレンドだけは
しっかり個々に導入されていて、やたらと
吸収力旺盛な土地柄・・・と思えます。
(10月28日更新)