2008年10月19日
along the river
WELCOME TO NEW SEOUL新しいソウルへようこそ
;【清渓川チョンゲチョン、の流れ】
清涼里駅からは北漢江(プクハンガン)を遡るように
京春線の旅へ、加平、春川を訪問
あのベンチ、あの塀も・・・・
10/06~のboomtown/「Blendy HEART STRINGS」~テーマは...
WELCOME TO NEW SEOUL新しいソウルへようこそ
ソウルの中心を流れる川の気持ちのいい遊歩道を
10月の晴れた秋の朝、私も散歩して来ました。
KTXの完成後、2005年10月完成のソウルの新しい観光スポット
完成から四度目の秋、最高で一日五万人の集客力を誇る
ソウルきっての観光名所として定着したようです。
スタートは噴水の流れ落ちる滝の広場。
ソウル駅から地下鉄で一駅半ほど、ソウル市庁前広場や
2009年リニューアル予定の光化門(クァンファムン)
と言った観光の名所もすぐ近くです。ここをバックに
撮影されたファッション雑誌や旅行雑誌のグラビアも多く
写真でごらんの方も多いのではないでしょうか。
あさ、ビジネス街の目覚めとともに、ここを訪れる
(通う)市民も多いようで、ストレッチに励んだり
ウォーキングに汗を流す常連も少なくないようです。
かつての清渓川・・・・・実はホームレスの溜まり場で
生活廃水などによる汚染が深刻でした。
そんな臭い川に容赦なく高速道路で蓋をしたのが
30年以上前。道路の老朽化とともに、再建か川の復活か
で、町を二分する論争に発展したのだとか
2002年、イ・ミョンバク、ソウル市長候補(当時/現大統領)が
高速道路を撤去して清流を取り戻すという清渓川の復元を
公約に掲げ、みごとソウル市長に当選。
東京で言えば銀座、数寄屋橋の上にある首都高速を撤去して
都市の真ん中に川の流れを復活させようと言う大プロジェクト!
屋台の業者、交通関係者からは、反対する声もあったものの、
結果は大成功。イ氏はソウル市長から大統領へと躍進!!
工事にあたって、反対を唱える市民団体、商業関係者に
配慮したコンフリクト・マネージメントも注目に値します。
圧巻はライトアップの始まる黄昏時、仕事を終えた
ビジネスマンや若い女性の憩いの場となります。
橋げたにもたれ、川面を見つめて物思いにふける
男の子。失恋したとしてもこの景色が悲しみをやさしく
癒してくれることでしょう。背後からは満月がやさしいヒカリで包んでくれます
噴水広場から三番目の橋、クァンギョ(広橋)あたりまでは石材と
コンクリートに覆われた人工的な部分ですが、この橋を境に
川べりをススキや緑が覆うようになってきます。
川岸もそれまでの高層ビルが建ち並ぶビジネス街から
個人商店や住宅も見え始め、大手町から神田あたりに
移動した感覚です。
と同時に、川底のえさを漁る鯉や水鳥の姿も
見かけるようになってきます。
早朝にこの場所を訪れるのは年配者の割合が多く
ジョギングを楽しんだり、一人愛唱歌を朗々と
歌い上げたり・・・・思い思いの朝を楽しんで
いる様です。
川幅は車道にすると一車線分から広くても2車線分、
遊歩道を含めた全体の川幅は首都高の4車線分よりコンパクト
その所々には飛び石があって左岸、右岸を行き来
出来るようになっています。間違って踏み外したとしても
半ズボンなら被害は軽微で済みそうです。
朝陽に照らされて金色に輝く高層ビルと、水面に映る
反射像。この国の人々が大好きな色が輝く瞬間です。
馬塵(マジョンギョ)橋まで来たところで地下鉄の駅を目指しました
東西に流れる清渓川を挟むように北には1号線
南には2号線の地下鉄が平行して走っているので
好きなところからエントリー、歩き疲れたらすぐ
地下鉄、というわがままも可能です。勿論5・8kmを
全部踏破してもテジマさんなら2時間で充分。
あらかじめ指定券を手に入れておいた京春線の列車に乗って
北を目指します。先頭のディーゼル機関車7100系は、
大陸的な雰囲気漂う、ゴツい顔立ち。
これに引かれる客車はかつての特急にも使われた、
優等列車のムグンファ(無窮花、무궁화)号、客車は6両編成、
車内は4列シート、車体幅は新幹線並みで、スペースだけは
グリーン車並みです。かつては主要幹線で特急、急行
運用に就いていたのでしょう。春川側に電源車一両を挟んで
ゴツい顔立ちのディーゼル機関車が引っ張ります。洗面所も小綺麗にまとまっています。座席はすべて指定、乗車の改札前なら駅でも購入可能
でした。
京春線は単線ローカルの行き止まり線、二時間ほどで
ソウルから北東へ83.6kmのところにある、湖に囲まれた
終点・春川(チュンチョン)にたたどり付きます。
清涼里駅から1時間くらいで「大成里」駅に到着します。
ここは映画「ラブストーリー」で、ベトナム戦争に出征する為
別れて行く恋人たちの重要なシーンが撮影された駅。
屋根のない長いホームは、重要なシーンの舞台となっています。
屋根も架線もない長~いローカルな昔ながらの雰囲気が
思わず途中下車したくなる駅です。
トンネルを超えると深い霧に包まれて来ました。ソウルに比べて気温が低いのか、一段と秋が深まっているのを感じさせます.
ソウルから一時間も離れると景色も一変
沿線には観光地・リゾートも多いようで
オフシーズンもかなりの乗車率が望めそうです。
この京春線、今は単線非電化ですが複線電化に向けた工事がたけなわ。間もなく電車が行き交うドル箱路線に
変身することでしょう。
沿線では電化複線工事もたけなわ
複線電化で、切符の取りにくさも解消されそうですが
のんびり客車列車の旅が楽しめなくなるのは
ちょっと残念。長閑な雰囲気を味わうなら今のうち!!
ko-railで見かけた機関車あれこれ
(11月9日更新)