2008年09月07日
私のラジオデイズ45
「ジェット・ストリーム」のお話を
もうしばらく続けさせていただきます。
初代ナレーターの城達也さんが
番組を担当されていたのは、
1967年7月3日から1994年12月30日までの
7387回です。
収録の際に城さんは、機長の役に入り込むため、
スーツ姿でスタジオに入り、スタジオの照明を暗くして
(旅客機のコックピットの雰囲気)録音に臨んだという
伝説が残っています。
確かに、スーツ姿の時もありましたが、ジャケットや
シャツ姿もあったようです。
スタジオの照明も番組スタート時にはそうして
いたのかも知れませんが、普段の収録では
確か普通の照明で録音していたと思います。
(とは言え、伝説のような事実があったことは確かです)
そういえば、番組がスタートした時点では、スタジオが
東京虎ノ門の発明会館内にありましたが、その後、
新宿のKDDビル(現KDDI)に移り、さらに、現在の
半蔵門のFMセンターが新築されると、録音スタジオの
一つが「ジェット・ストリーム」の収録を想定して特別仕様に
なりました。
「ジェット・ストリーム仕様」とでも言いますか・・・・
このスタジオは、アナウンスブースの天井に星座を
イメージした豆電球が仕込まれ、通常の照明を落とすと
天井いっぱいに天空の星座が出現するように
なっていました。
さらに、壁面にも青色の豆電球が仕込まれており、
照明を落としてこの豆電球だけにすると、
スタジオ内がなんとも幻想的な雰囲気に包まれ、
仕事をするのを忘れるくらいでした。
勿論、いつもこんな状態では収録が出来ませんので、
この特別照明は、スポンサーだとか広告代理店の
スタッフがスタジオにやって来た時に、披露していた
ようです。
「ジェット・ストリーム」冒頭の詩のナレーションは、
番組スタート時と少し異なりますが、
現在の詩に変更になってからは、こんな雰囲気の中で
録り直していたのかも知れません。
(あくまでも想像ですが・・・・)
この番組がスタートしたのは、1967年の7月、
当時は虎ノ門のスタジオでしたが、番組を
初めて送出した時の緊張感は今でも忘れられません。
この続きはまた次回に・・・・・