2008年09月05日

ボーイングがMRJを支援

国産初のジェット旅客機の開発を進めている
三菱航空機は、アメリカのボーイング社との間で、
このほど、コンサルティングに関する契約を
締結しました。

IMGP4963.JPG

きのう、三菱重工品川本社で行われた
三菱航空機の記者会見で発表が行われた
もので、これにより三菱航空機は、顧客への
アプローチの仕方や、機体納入後のメンテナンスや
部品供給の方法などのノウハウをボーイング社から
受けることが出来るようになります。

IMGP4958.JPG

いずれ、強力なライバルとなる可能性のある
三菱航空機に、ボーイング社がなぜ支援を行うので
しょうか。

これについては、航空機用エンジンを除いて、
今や世界のトップレベルにある航空技術を持つ
三菱に対して、パートナーシップを継続することが、
将来的にも得策であるとボーイング社が判断したと
見る事ができます。

ボーイング社は、現在開発中の中型旅客機787の
一番重要な主翼の生産を三菱に任せています。
また、これより以前の旅客機生産でも重要な部分を
三菱に分担生産させており、いわば、三菱は
ボーイング社によって戦後の航空技術のノウハウを
学び、航空機生産技術を維持してきたのです。

一方、これとは逆の見方としては、将来的に
ボーイング社の戦略の中に組み込まれてしまう
恐れはないのかということです。

いずれにしても、三菱航空機はボーイング社の支援を
受けることによって、強力な味方を得たわけで、
今後、MRJの開発生産に一層の弾みがつくことに
なります。

会見の最後に、少し気になる質問をしてみました。

MRJという名称は、現在、中国が開発を進めている
同じタイプの旅客機ARJに名称がよく似ています。
将来、国際市場では紛らわしい名称として支障が
出ないとも限りません。

そこで、将来ともこのMRJの名称でいくのか、あるいは、
かつて三菱重工が開発したビジネスジェット「ダイヤモンド1」
の名称を引き継ぐつもりはないかと質問しました。

これに対して戸田社長は、「MRJは三菱一社で開発している
ものであり、我々自身覚悟を決めてこの名称にした。
名称をどうするか将来の課題としたいが、
MRJは三菱のジェットであり、みんなのジェットでもあると
お考えいただきたい」と述べました。

MRJは70席クラスと90席クラス、将来的には
100席クラスの機体の開発も視野に入れています。
70席は「ダイヤモンド7」、90席は「ダイヤモンド9」、
100席は「ダイヤモンド10」といった名称になるかどうか、
楽しみでもあります。

| 18:00 | コメント(3) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

ライバル関係であっても、持ちつ持たれつつ、または三菱の最高水準の技術力を独占する亊も考えられるのではないでしょうか。
7月にANAがA380導入計画を発表しましたね。それに対してボーイングは牽制球を投げました。
B787導入を遅らせたのはそっちなのに、更なる牽制球を投げてるとしか言い様がありません。これではANAがエアバスに傾く亊もありえます。MRJの計画は大丈夫か?
中小機材で多く飛ばすより特大・大型機材で効率的に飛ばす亊が燃料費・人件費削減には得策です。
地方空港の設備や周辺の課題・問題があってある程度の中小機材は必要ですが。鉄道も車両編成を短くして増発するより長くして効率的にダイヤを組めば、エネルギー効率改善・人件費削減・踏切待ち時間短縮が出来ます。

投稿者 小人部隊一号 : 2008年9月 5日 19:16

田中さん、お疲れさまです。
田中さん、戸田社長の、心ある決断、お考えですね!!
田中さん、自分は、銀行の統合を思い浮かべますね…
自分は、銀行口座を1つの銀行にしましたが、3行統合した中で、記帳する際は、旧第一勧銀しか行きません!!
旧第一勧銀の印字が気にいっており、極力富士銀行は避けます…
名前もそうですが、やはり気に入った名前・ハードでいてもらいたいものです!!(3行のシステムを完全に統一して頂ければよかったのですが…現状こうなら、自分は、終生、旧・第一勧銀を探して入るでしょうね…)

投稿者 ちなみん : 2008年9月 5日 23:02

この様子ですと、B社は援護射撃というか転ばないように見ていてくれるという立場でひとまずいてくれそうな印象です。
もちろん、でかいプロジェクトがコケて航空部門がガタつかれるのも困るというのもあるんでしょうが、ほんとうはもっと強かなんでしょうねぇ(笑)

投稿者 PAKU : 2008年9月 6日 10:40

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