2024年01月02日
FPUと駅伝中継
今年100回目を迎えた大学対抗箱根駅伝競走
往路はまたしても青学の優勝、それも新記録で5時間20分=500分を切るスピード!
当たり前のように全区間のTV生中継が楽しめるようになったのは実はここ30年ほどのこと
その立役者はFPUと言う中継装置の登場でした。
中継映像をマイクロ波と呼ばれる直進性の高い電波に変換して上空のヘリコプターに送信
ヘリからはサンシャイン60や東京タワーの受信アンテナに送られます。このマイクロ波は見通しの良い場所ではかなり遠くへ届く代わりに雨粒や障害物は苦手です。
移動する中継車や電車からの生中継が可能になった最初の例は東北新幹線の開業でした。走る新幹線の窓から並走するヘリめがけて技術スタッフが集音マイクのような発射器を向けます。大きく角度がずれるともうアウト。職人技も大きく寄与しています。
箱根駅伝の中継車もこのFPUを使うようになって全区間の生中継が可能になりました。それまでは中継映像が届く範囲だけの細切れ中継の時代が長く続いたものです。
今では光ケーブル網の整備でTV画面のクオリティなら至る所から生中継できるようになりました。マイクロ波も使わず電波関係の免許も不要です。
箱根駅伝の沿道でも携帯一つで簡単に生中継出来る100回目の箱根駅伝
果たして復路、総合の優勝はどのチームでしょう?