2024年01月16日

2009年1月15日

今日もオンエア直前のスタジオに航空機同士の接触事故の速報が飛び込んできました。
新千歳空港で、乗客を下ろした直後のキャセイパシフィック機に離陸前の大韓航空機が接触
翼端を損傷した模様ですが、乗客の怪我等は報告されませんでした。
そんな16日放送のジャムザワールドでは元CAの解説で、2日の羽田事故の脱出成功を振り返ります。

さて・・・・・・・
ハドソン川の奇跡が起こったのは今から15年前の1/15日(現地時間)
USエアウェイズUS1549便がNYラガーディア空港を離陸後、バードストライクで2基のエンジンが全てストップ。
サレンバーガー機長の冷静な判断の下、一人の犠牲者を出すこともなくハドソン川に不時着水を成功させ、映画にもなったのが
ハドソン川の奇跡と呼ばれる事故です。

さて、羽田の衝突事故から2週間が経ち・・・・・
怖いのは事故の連鎖です。
14日シカゴ・オヘアの大空港でANAのB777とデルタB717が接触。777はウィングレットを破損してフライトはキャンセルになりました。
羽田でも似たような事故は過去に起きており、去年6月10日午前、タイ国際航空(エアバスA330-300型機と台湾のエバー航空A330-300同志が接触。ウィングレットを破損しています。
操縦席からは死角になってしまう何十メートルも後ろの主翼の翼端まで神経をを張り巡らせるのがるのははっきり言って至難の業。
機材が大型化するなか、尾翼にモニターカメラ搭載の義務化が望まれます。

滑走路/誤進入は過去にも新千歳で起きていました
2005年1月22日、新千歳空港は今日と同じような夜間の雪。20時25分新千歳発羽田行き(ボーイング777-200型機が許可を得ずに離陸滑走を開始。管制塔から緊急停止を命じられました。
このとき滑走路上には、約2分前に着陸した全日空エアバスA320機が、着陸後速度を落としながら走行中で幸い衝突事故は免れたもののその距離は1,000mだったそうです。

重大事故はいきなり起こるのではなく、3つのシビア・インシデント、29のトラブルの頂点にあるとよく言われます。

大きな事故を回避するためには、日々のマイナートラブルから細かくつぶしていき、原因を究明し、対策を講じることが何よりも大切です。

| 21:15 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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