2023年10月18日
OMOTENASHI
JAXAから残念な発表がありました。
去年11月に月面着陸を目指して打ち上げられた日本の超小型実験機OMOTENASHIは、打ち上げ後の通信途絶以降、実験機からの電波の探索を行って来ましたが、残念ながら電波は受信できませんでした。
どうやら太陽電池パネルを上手く太陽に向ける姿勢制御が出来ず、電力低下で電波の送受信や地球からの操作コマンド受信が叶わなくなったまま宇宙の迷子になってしまったようです。
既に地球から通信が可能な限界距離に達していることから運用はこれでおしまい。プロジェクトは終了とされました。
無人機なので生命が失われることはありませんでしたが多額の研究開発費が高い勉強代になってしまったことは否めません。が、パーツの多くは輸入品で開発費の削減には役立った事が慰めかも...
他方で先月打ち上げられた小型月着陸実証機 #SLIM (すりむ)は月に向かって順調に飛行を続けているようです。
スイングバイ航法を使って燃料消費を抑えての長い旅路になっていますが、12月末にも月周回軌道に入れる見通しです。こちらは無事の着陸成功を祈りたいものです。