2023年10月01日

October

今月末で東海道新幹線から姿を消す車内販売・・・・・
あの固〜いアイスも、今月が食べ納め・・・・・
 
さて10月のローカル線・月めくりカレンダーは秋田内陸縦貫鉄道
と言うより、旧角館線や阿仁合線を引き継いだ第3セクターが両者を南北で一本に結んだ100km近い長大ローカル線です。
太平洋側では一足早く、三陸鉄道が南北縦貫鉄道として産声を上げており、あるいはその成果を横目に生まれたのかもしれません。

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南側の角館線は秋田・岩手の横断線=田沢湖線から枝分かれする支線で主な利用客は田沢湖を訪れる観光客のアクセス・ルートとして機能しました。
北の阿仁合線は鷹ノ巣駅から南下して田沢湖方面を目指しますが、これといった観光地は小さなキャンプ場くらいしかおもいあたりません。
一本につながったことで、青森や弘前の住民が、角館や田沢湖を訪れるのに利用する価値はあるものの、逆に大曲の住民が弘前や青森を頻繁に訪れるかというと疑問です。

そもそも分水嶺を挟んで峠越えのルートとなり、文化圏や生活圏も異なる二つの地域が結ばれることで、どれほどの効果が上がるのか?
それは現状の経営状況を見ても湧いてくる疑問です。県境を挟むため通学や通院という固定客も望むことができず、地元民の足は当初からクルマ。
つまりこの路線を利用しにくるのはほぼよそ者で占められることになり、リピーターが定着するかも疑問です。

とはいえ、二つの県を挟んで自然豊かな、と言うより奥深い山間を進んで行くルートは、四季の変化をダイレクトに感じられる景勝地の連続でもあります。
北東北の北緯40度近辺ともなれば、間も無く10月の初旬には紅葉真っ盛りを迎えているはず。猛暑の今年は分かりませんが、県境の標高の高い場所なら、10月の10日前後には見事な紅葉が見られるはずです。
そこから、標高が下がるにつれて紅葉前線も里に近づいてきて、角館市内であれば11月初めには紅葉のピークを迎えるはず。つまりこの期間はいつ乗車しても確実に見事な紅葉が堪能できると言うこと。

角館ではゴールデンウィーク前の桜並木もみのがせません。そこから弘前まで直行して花見のふた股を掛け持ちすることだって可能。大曲を経由して秋田から奥羽本線経由で弘前へ遠回りするより、うまくすると残雪の山並みが、まだ見られるかもしれません。
つまり、新幹線の停車する大曲から弘前へのバイパス的な役割も併せ持つのです。

第三セクターとしての秋田内陸鉄道の頑張りにも期待したいところです。
イベント列車としてワイン列車や利き酒列車の企画、コスプレイベントや実物の車両運転体験など、マニアに向けた集客策も用意しています。

紅葉が終われば間も無く初雪の便り・・・・・
北東北でもいち早く雪の中を爆進する姿を撮影できそうなのも、このエリアの役得です。
ほら、モゥ乗りに行きたくなったでしょう!

| 10:56 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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