2023年07月23日

5er

BMWmの新しい5シリーズ
は長い間中堅クラスのセダンとして知られてきました。

そのルーツは3桁の車名を名乗る様になったトップバッター520の系譜よりも前に遡ります。

戦後の復興期ドイツでBMWの立て直しを支えたのはあの小さなイセッタ
そのエンジンを基本にした700も生まれましたがBMWが本来得意とした高性能実用車第一号はBMW1500という4ドアセダンでした。

メルセデスよりも小柄でフォードタウナスやオペルレコルトと言ったライバルに肩を並べる後輪駆動1500エンジンのセダンでした。
開放的な視界の広いウィンドウと並んで四輪が自由に動く独立懸架サスペンションを奢ったことがこのセダンの評価をひときわ高いものに位置付けています。
弟分としてデビューした1602は2ドアの軽快なボディと相まって大ヒット.BMWの個性を確立した人気ものとなりました。

好調の証として、共に新世代にバトンを渡します。1500が5シリーズ、2ドアの弟は3シリーズを名乗り、2500,2800の上級セダンは7シリーズとして再出発します。
このシリーズの評価をさらに高めたのがその滑らかさで高評価の直列6気筒エンジン。ライバルのメルセデスをして自らに足りないものと言わしめた秀作です。
このエンジンに磨きをかけ、高い付加価値を加えたアルピナチューン車は、ブランドビジネスのお手本ともなり沢山の模倣を生んでいます。


その5シリーズにもいよいよエンジンを積まないEVのi5が生まれます。
E34シリーズにV型8気筒エンジンが加えられた時には、ちょっとした違和感を感じたもののEV化ならこの車のキャラにもピッタリ符合します。
日本に上陸したその第1号。見た目はエンジン搭載車とほぼ同じ
フロントのキドニー・グリルも控えめなのがちょっと安心です。

| 23:04 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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