2023年06月22日

⭕️⭕️ム真理教?

もう、何十年も前にニュースを賑わせた新興宗教、いや最近だって元首相の暗殺の動機だったり何かと・・・・・
本屋の店頭で平積みされていたこの本を見た時、流石に宗教関係の糾弾本?とは思いませんでした・・・・
今話題の新書、森永卓郎さんが著したザイム真理教です。この時すでに3刷、Amazonのランキングでも上位を快走中!

ユニークな評論の森永卓郎さんは私と同い年で東大を卒業後、専売公社(元のJT)で大蔵省の部局と直接対峙する立場に置かれます。
いわばインサイドから見た大蔵省(現財務省)の異常さを思い知ることになりました。出身者は多くが東大法学部卒が占めるところもどこかカルト教団めいていますが、その接待の仕組みや女性に対する態度までが世間の常識とはかけ離れた処にある事が判ります。
有名なノーパンしゃぶしゃぶ接待もそうした一断面・・・・

それだけではありません。金を左右する権力を持つ、ということは当然予算を握る政権をも左右する不思議な力を持ちます。
本の中ではカルト教団がいかに政権中枢部を洗脳していったか?さまざまな統計資料と、メディアに取り上げられた各界の証言者たちのコメントも引用して鋭く真実に迫っていきます。

あの森友、学園問題のシナリオは誰が書いたのか?そのシナリオは誰が何の目的で用意したものか?核心に迫っていく推論は何度もポンと膝打ちせずにはいられない、この本の圧巻の一つです。
平成不況の原因には諸説あるものの、これからの生活や少子化、税負担を考えると本当にこの政権で大丈夫か?と思わずにいられないでしょう。

今日も終盤国会で防衛予算をめぐる大切な法案があっさりと参議院を通過してしまいました。
本当なら上を下への大論争になってもおかしくないこの議論が、なぜか元総務大臣の過去の発言をめぐる問題にすり替えられてしまった経緯も、裏の力学を勘繰らざるを得なくなってきます。

なぜ大手宅配新聞だけがカバヤのミニカー食玩付きガムは消費税8%で、文藝春秋もタミヤのプラモデルも10%なのか?在京大手新聞本社のあった土地ってそもそも・・・・
この本の企画をどこの出版社も引き受けるところがなく、唯一小さな発行元がこの本を世に送り出してくれたこと。
メディアのあり方に関しても色々と教えられた気がします。

なので、この一冊は新聞に紹介されなくても超おすすめです。

| 17:30 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー