2023年06月10日

今日は時の記念日

CD一枚の演奏時間、最近はとんと気にしたことがありません。
でもアナログレコードしかなかった時代は違いました。
ウォークマンの登場以来、お気に入りのアルバムはカセットにコピペ(ダビング)の上聴くのが常套手段
たまには曲順を好みに入れ替えたりもしたけど、大抵はA面もB面もオリジナルの曲順のままで。

カセットテープには46分とか60分とか90分などのサイズがあり、(価格やテープ支持帯の厚みの違い)ほとんどのアルバムがトータルで46分サイズのテープに収まる演奏時間でした。
90分テープならほぼ確実にアルバム2枚分を収められ、重宝したものです。どの2枚を一本のテープに収めるかは悩みどころですが・・・・・

Dsc08907


CDの時代になってもしばらくこの習慣は続き、再生順を入れ替えて自分好みの編成にしていたのが進歩といえば進歩・・・・それまではせいぜいA面とB面どちらを先に録るかの違い。

この習慣が崩れたのが2000年ごろ、iPodとプレイリストの出現です。
CDにはアナログレコードより多くの時間収録できるのでカセットやMDの収録時間も74分や80分といった長時間のものが登場。
CD演奏時間も長短まちまちとなりました。が、それより大きな変化は情報量の変化です。

LPアルバムは常に毎分33.3回転で再生されるので中心に近づくほど針の走る距離は少なくなり、多くの情報を込められなくなります。少ない情報量ですむのは大概スローバラードやシンプルな伴奏の曲。だから24分前後の構成の中で初めはアプテンポのタイトル曲、終わり頃にはスローテンポかバラード曲、といった構成を余儀なくされたのがCD以降はその必要がなくなり、楽曲編成も自由度が増しました。
もちろんA面B面の境もなくシームレスに楽しめるようになったのはいうまでもありません。
考え抜いた曲順もシャッフル再生の前には面目なし・・・・なのはともかくとして、聴き初めから20分くらい経つとスローな曲を自然に求める癖がついているのは私がアナログ時代の産物だから、なのでしょうか?

今日は時の記念日、時計に表示される時刻だけでなく生活の中の時間の物差しももう一度考え直してみる機会にしてみては?・・・・・

| 08:57 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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