2023年06月27日
h2truck水素エンジントラック始動
富山の一般道で、市販のトラックを水素エンジンに改造した実験車の走行試験が始まりました。
富士24時間耐久レースに去年まで参戦した水素カローラと同じく、気体の水素をボンベに詰めて、改造を施したガソリンエンジンを回そうというもので、おそらく最も安価にカーボンゼロを実現できそうな組み合わせです。
16本の水素ボンベを運転席の背後に積むので荷台の一部はスポイルされますが、300kmの航続距離は近距離の配送などを考えるとかなり現実的。
エンジンそのものは元のディーゼルエンジンですが出力はやや控えめになるため、若干のパワーアップは必要。
一方、都内でも見かける水素燃料電池バスは同じく期待の水素をボンベに詰めて、電気分解の逆で電力を取り出す電気自動車です。だから乗り心地はEVのもの。
どちらにせよ水素スタンドなどのインフラさえ整備できれば、あとはコスト次第でゼロカーボン時代の物流・旅客輸送に向け、大きく前進しそうです。
メーカー主導ではなく、流通業者や自治体も加わった今回の試み。ようやく社会全体がこの問題に答えを出し始めたようで、頼もしい限り!
成果を見守りたいと思います。