2023年06月21日
formulaE、2024年3月に東京開催
小池都知事が温めていた電気自動車による公道レースフォーミュラEが東京で実現します。
来年3月、フランス五輪と同じ年の春です。場所はお台場ビッグサイトの周辺が予想され、一般公道を閉鎖して観客席を設けレースを行います。ということはコース脇のコンクリートウォールとか付帯設備も急いで準備しないといけません。当然使い捨てじゃなくて翌年もその次も使える様な・・・・
東京マラソンでは遥かに長い時間、道路閉鎖の実績があるのでOK。じゃあ騒音は?
フォーミュラEのレーシングカーはバッテリーだけを動力源にモーターのみで走るレースカー。見た目は空力をシェイプしたF1さながらですが、最大の違いはサウンドです。
F1だとサーキットの周囲まで轟き渡る排気音が魅力でもあるのですが、フォーミュラEの音源はモーターとブレーキだけ。
はっきり言って、そこらへんの電車といい勝負かそれ未満、重低音でもないので音のエネルギーはたかが知れています。
気になる電池の航続距離ですが、初期には同一仕様の車を2台用意して途中で乗り換えていました。が、今では電池もタイヤも交換することなく45分のレース時間を走ってゴールします。
まあスーパーフォーミュラを短くしたくらい、の時間でしょうか?
予選やフリー走行では出力制限される場面もあって、F1以上の戦略が必要になりそうです。レース中も最速ラップ記録車にはポイントが与えられたり、と特典も様々。
日産は早くからこのレースにフル参戦しており、ポルシェ、ジャガー、マセラティ、DSオートモービルズ、マヒンドラ(インド)、NIO(中国)が参加。その他、アンドレッティやマクラーレンなど老舗レーシングチーム、欧米の有名自動車メーカーもこぞって参戦しています。
ではF1ほど人気があるのか?
というと、これは疑問符がつきます。まだ認知度が低い上に参戦するドライバーもまだまだ無名の選手が少なからず、とはいえ10年近い歴史とF1やWRC(世界ラリー選手権)、WEC(世界耐久選手権)などと同様に、FIAが主催する世界最高峰の選手権として位置づけられている他。なにより無限大と言っていいほどの将来性、可能性を秘めています。
現在のモータースポーツの殆どが直接化石燃料に依存している中にあって、水素エネルギー車とEV車は走行がもたらす温暖化ガスの排出がありません。
東京の新たなインバウンド資源として、モータースポーツの将来像を占うショーケースとして、東京での開催がどれほどの反響を呼ぶのか、興味はつきません。
望むべくは、日本のライバルメーカーが参戦を宣言して日本車対決が見られないか?往年の名選手や幅広いカテゴリーのドライバーがスポット参戦してくれれば・・・・