2023年04月12日
passoまでも
先日のトヨタカムリ国内販売終了に加えて、小さなトヨタ車パッソも生産終了です
トヨタブランドのリッターカーの歴史は意外にも古くから続き、半世紀以上昔のパブリカ二代目KP30系まで遡れます。
ハイウェイのカモシカを標榜した新しいパブリカは1000ccのエンジンで高速巡航にも備えた経済車。カローラを1200に格上げしてターゲットを明確に分けました。
が、パブリカのもう一つの特徴はダイハツの委託生産だったこと。同じ工場ではコンソルテ・ベルリーナという兄弟車が生まれてダイハツ5ナンバー乗用車の暖簾を継ぎます。
これが現在のパッソ/ブーンへと連なるダイハツOEM生産の長い歴史の始まりでした。
途中ダイハツ単独でシャレードを発売したり、ストーリアで再びリッターカー市場を開拓したり、トヨタグループのボトムエンドを担う役割を果たしてきたものです。
件のパッソには一度泊まりがけドライブのお供に活躍してもらいました。
ピンチヒッターの存在ながら、高速巡行でも室内広さでも文句のつけようのない実力を見せつけられた思いがして、目から鱗の思いでした。
そんな優等生も、トールワゴンやクロスカントリー風の兄弟車に挟まれていささか存在感が薄れていた気も・・・・・
カタログから消える日が来ても大抵の人は知らずに過ごしてしまうでしょう。後継車の噂もトンとききません。
トヨタのお店に出向いても、こんな低価格で買える経済車はもうないのか、と思うと複雑です。(ダイハツ生産の軽乗用はありますが)