2023年03月31日

激走、3月までの

きょう3月31日をもって長い歴史に終止符を打つのが北海道の留萌本線、留萌駅です。
その先は増毛や羽幌まで路線の延びるターミナルとしての役割も併せ持ちましたが、ここ数年来は終着駅として活躍。
そしてこの度、石狩沼田から先の留萌本線廃止が決定され、今日が最終運航日となってしまいました。

途中駅の恵比島は、ふた昔前の朝ドラ「すずらん」では明日萌駅として、SLを使ったロケーションが行われ活況を呈しました。
元の終着駅、増毛はニシン豊漁の時代には栄華を極め・・・・たと記憶する人も残りわずか??

同じく北海道では富良野から東、釧路を目指す根室本線のうち、新得までのバス転換が決定。
来年春にも鉄路がなくなってしまいそうです。
純と蛍、五郎さんが降り立った布部駅も、「ぽっぽや」の終着駅、幌舞駅としてロケが行われた幾寅駅も終焉を迎えてしまいます。
その昔は特急が行き交い、道東へのメインルートだった根室本線ですが新得までの石勝線が開通すると表街道の座を譲り、各停のみが行き交う路線に。
この夏はきっと最後の光景を撮りに来るファンで束の間にぎわうことでしょう。

いっぽう、関東でも房総半島を走る久留里線の(久留里―上総亀山間=9.6キロ)について、JR東日本が、地元自治体に交通体系の在り方を巡る協議を申し入れました。
この区間は利用者が少なく、100円の収入に対して経費が二万円弱と、採算が大幅に悪化。さらに今後も利用者の減少が見込まれ区間別で見ると会社内での最悪レベル・・・・・、会社側はバスなど他の交通手段への転換も含め、沿線自治体と議論を進める見通しだと。
とは言っても、区間内で需要が完結するわけでもないし・・・・・

さて、留萌の駅で忘れられないのは1993年7月のある晩。最終列車を見ようと訪れていた刹那に襲ってきた震度4の地震

北海道南西沖地震に遭遇した瞬間でした。津波警報が発令され、住民たちは海を見下ろす高台に避難。
しかし、その頃奥尻島では想像を絶する惨劇が起きていたのでした。しっかりした造りの留萌駅舎はビクともしませんでしたが津波が襲ってこないか不安な夜を過ごした記憶が蘇ります。

留萌駅が営業を終える瞬間まであとわずか。

できることならキハ54系に乗ってもう一度訪れたかった懐かしい路線です・・・・・

| 19:44 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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