2023年02月07日

MSJが開発中止

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 三菱か開発中だった国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」=当初の名称は「MRJ」(ミツビシ・リージョナルジェット)ですが残念ながら開発の中止が決まりました。

主翼の骨格などに複合素材を採用した小型ジェット旅客機で、完成すればローカル路線を中心にセールスが期待されました。本来なら10年前にはとっくに初号機が納入されていたはず・・・・

しかし実際に販売する為にはアメリカの型式認定をパスしなければならず、数年来のトライにも拘らずこれに合格出来ていません。これが開発中止の直接の引き金でした。更には2020年来のコロナ禍で航空需要が激減したことも。
今後の復興需要を見込んでも採算には乗せそうにない、という経営判断でした。

一方で三菱より一回り大型の中国製旅客機C919がこのほど中国の航空会社に納入されました。遠からず日本にも飛来してくるかもしれません、
旺盛な中国の航空旅客需要は以前から指摘されていましたが、中国ローカル市場で見れば形式認定も取りやすい上、製造コストもライバル機に比べて10パーセントオフ!
南北アメリカの需要を主眼においた三菱とは対照的な結果となりました。

旅客機の開発には数千億単位の費用が必要で、三菱側もすでに巨額の損失を計上したばかり。陽の目を見なかった日の丸ジェットはおそらく、各務原の博物館で余生を過ごす他に残されてはいないことでしょう。
淚・・・・・

| 08:12 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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