2022年05月14日
truckshow
乗用車の電動化を伝えるニュースは珍しくない昨今ですが、こと商業車、それも大型トラックとなると話は別です。物流の主軸を担う大型トラックの大部分は軽油を燃やすディーゼルエンジンが動力源、一台あたりの排出ガスも膨大です。こちらの温暖化がス対策だって急務なハズ
そこで2019年のモーターショー以来久しくリアルに体験していなかった自動車関係の見本市。
横浜でジャパントラックショーがリアルに開催されました。大型のトラックがところ狭しと並ぶ姿は圧巻です。
コンビニエンスストア網の配送を担う中、小型トラックではEVの実証実験も細々と行われていますが市販EVトラックはまだまだ。大型なら尚更です。そんな中中国から出展して来た福田汽車のプロジェクトに目が留まりました。
昨今のロックダウンで実車の搬入はかなわなかったものの水素を主軸に据えた新しいプロジェクトは、会場内でみる限り最も期待の持てるものでした。
重く嵩張るバッテリーは短距離のゴーストップが多い配送トラックならまだしも、長距離連続走行がメインの大型車には不向きです。
福田汽車の大型トラックのキャブ後部にまとめられた燃料電池用・圧縮水素タンクは200リッター×8本。決して非現実的な数値ではありません。充填に要する時間も充電器を占め続ける時間に比べれば充分に実用レベルです。
航続距離も充分確保されており、運転手の労働環境を脅かす位は朝飯前?問題は燃料費とインフラ整備。勿論車両コストも大きな問題です。こうした問題に国内メーカー以上に真摯に取り組んでいる海外メーカーの存在にはハッとさせられるものがあります。
国産車も安全ブレーキや運転支援装置の開発には余念がありませんが、エネルギーシフトを見据えた長期ビジョンにももう少し注力して欲しかった気もします。