2021年09月29日

MINAMATAその後

映画MINAMATAは熊本でも先行上映され、MINAMIさんが演じたアイリーンさん御本人が登壇、千人の観衆が拍手を贈りました。
71歳になるユージン・スミスさんの妻アイリーンさんは東京生まれ、11歳で渡米し、スタンフォード大学区時代にはベトナム戦争反戦の座り込みにも参加しています。

そんな中日本企業のCM契約の通訳でスミス宅を訪問・・・・映画で語られる成り行きへと連なります。

映画では落ち目の写真誌LIFEの写真家・スミスの元を訪れたアイリーンから水俣の惨状を写した写真を見せられ、水俣に赴いて取材生活を続け、水俣裁判、判決までを追いかけた二人の姿がジョニーデップや浅野、真田広之、国村隼らの熱演で再現紗あれています。
年齢差婚だったアイリーンさんは現在京都在住。環境活動家として原発廃止などを訴える原動力といえばやはり水俣判決なのだそう。一人一人の住民パワーが結集して巨大な企業、チッソに打ち勝った時の感動が深く刻まれていると語ります。
そのアイリーンさんが絶版となっていた写真集「MINAMATA」を復刻し、半世紀ぶりに世に送り出しました。
映画MINAMATAと共に再び世に問われる企業責任の在り方。
映画のエンドロールでは今なお続く公害被害に苦しむ世界中の人々の訴えが並び、少しもこうした公害被害が減っていないことを思い知らされます。
(この項、共同通信配信の記事をベースに執筆しました)

映画「MINAMATA-ミナマタ」:TOHOシネマズ六本木ヒルズはじめ全国公開中です

| 17:41 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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