2021年08月03日
midship全滅?
1990年代の日本車はミッドシップ車のオンパレード。ホンダNSXを筆頭に、ビート、オートザムAZ-1、トヨタのMR2だけじゃなく、卵型のワンボックス・エスティマもホンダの軽トラックのTN同様、エンジンを横倒しにしてミッドシップ配置にした、個性派です。
そんなバブルの時代も遠ざかり、ホンダ以外のメーカ―からはこの種のレイアウトは壊滅。ホンダS660も生産終了が発表され、その陰で知られざるミッドシップ・カーの老舗、ホンダTNの系譜、アクティ・トラックもひっそりと生産を終了していました。アクティはホンダが一時軽乗用車から撤退していた11年の間も途切れず生産され続けた軽トラックの長老的な存在。
そして今日伝えられた現行NSXの生産終了のニュース。
ホンダとして経営資源をグリーンエネルギー車に集中させるための方策だとか。
なんだか排気ガス規制強化に翻弄された70年代中期が思い起こされます。
NSXはガソリンエンジンとモーターを使い分けた四輪駆動のハイブリッド車。電動走行も可能なエコカーの側面もありますが、2030年代が求めているスポーツカーのエンジン・ルームにはエンジンの姿はおそらくありません。
Honda-eの土台を使った後輪駆動、二人乗りのスポーツカーは開発されているのでしょうか?NSXの跡を継ぐ形で世に送り出される新しいホンダのSに期待したいところです。