2021年07月18日
歌い終える前の電車が・・・
くるりの代表曲赤い電車に歌われているのは実在する京急1000系のドレミファインバータ装備車
厳密にはファソラシドレミファソーと聴こえるらしいユニークな発車ノイズで全国区の人気車両になったこの系列も機器の更新が進んだため歌う電車としてはこの夏が最後に
今日は異例の"歌う電車"品川駅から久里浜工場へ向かう特別貸切さよなら運転と相成りました。
車輌の廃車や転属に伴ったさよなら運転は枚挙にいとまがありませんが、機器の更新に伴って旧来の仕様のままさよなら運転というのはちょっと記憶にありません。
交流モーターを使う最近の電車はスピードを調節するために、直流で取り込んだ1500ボルトの電流を一旦交流に変換します。
家庭用の交流電気や新幹線を走らせる交流電源は50/60Hzの周期でプラスとマイナスが入れ替わりますが、ここで作り出す交流はモーターの回転に合わせるべく、連続して変えることが出来ます。
その際に宇宙船が発進するようなキーンと言う高周波の金属的な音が出ます。欧州機械大手シーメンス社のインバータでは、この音が不快に感じないよう、敢えて音階をつけて周波数変換を行うことにしました。その成果がドレミファ♪歌う電車に繋がったわけです。
時代が進んでもっと静かに周波数変換が出来るようになり、旧式の歌うほうのインバータはお役ごめんに・・・・
もちろん1000系の車体自体は新しい機器を取り付けてこれからも走り続けます・・・・・