2021年07月02日
ホノルルで危機一髪
ホノルル国際空港を離陸したボーイング737が、2日空港の沖合に不時着しました。この便は貨物機で二名のパイロットは機体が沈む寸前に脱出に成功、ヘリに救助されました。
沖合い3キロほどの海面に不時着したのは737-200という1975年製の超ベテラン機、というかはっきり言って老朽機です。離陸直後左翼の第1エンジンがパワー・ダウン、搭載燃料は2時間分でしたが相次ぎ右翼の第2エンジンもダウン、水平飛行も維持できなくなりました。
空港管制塔は直ちに非常態勢を組んで、緊急着陸に備えましたが737は空港まで高度を維持することができず、ホノルル沖合に不時着水を余儀なくされました。機体は海中に没しましたが二人の乗組員は辛くも脱出、水平尾翼に立って駆け付けたヘリコプターに救助され一命をとりとめました。
事故原因の究明はこれからですが、事故機の737-200は半世紀以上も生産が続く同型機の最初期の設計。エンジンも資料写真を見る限りでは旧式のJT8Dに近いものが使われていたようです。
クルマで例えるならばいすゞのフローリアンや117クーペを未だに毎日の足に使っている様なもの。同型エンジンの部品供給やメンテナンスが万全だったのかどうかも気になるところです。これが旅客便だったら搭乗はちょっとご遠慮したいところですが!