2021年06月25日
絶世の珍味?
インドネシア到着後、デンパサールから小一時間ほど離れた宿泊先の小さな会員制ホテルを後にして山間の町、ウブドへ向かいます。
細い山道をどんどん奥へ上っていくと、頭の上に大きなかごを載せた女性の姿を見つけました。いかにもインドネシア,といった感じの光景,働き者の女性がまとっているのはサリーにも似た大きな一枚布のパレオっぽいもの。彩りもオレンジや黄色、赤が程よくバランスしていてやっぱり南国気分です。
道路わきには商店街の幟のように装飾を施した七夕飾りのような植物がそこここに見受けられます。インドネシアはイスラム教?と教わった気がしますがこのあたりはイスラムとは違う宗教のようです。信心深さを象徴しているのでしょうか、バリでは年間500もの祭りが催されているとのことで、毎日どこかで祭りに遭遇する可能性大です。
内陸に向けて小一時間も走るとウブドの街。近年は知る人ぞ知るちょっと有名な観光地でおみやげ物店から民芸品店、宝飾品店などが立ち並ぶ目抜き通りはちょっとした裏原宿状態です。ここで食事も可能ですが、にぎやかな町並みを避けてさらに足を進めます。
道行く車もミニバンやタクシーが減って,ピックアップ・トラックやスクーターの多さが目立ちます。バイクはどれもホンダやヤマハのエンブレムが光り輝いていますが、日本では見かけない車種ばかり。あれ、スーパーカブはアジアのバイク王じゃなかったのか?と思いましたが滅多にカブの姿を見かけません。人気はどうやらホンダの数車種に集中しているようで、あとはPCXやN-MAXのような日本でもおなじみの車種も見かけます。
そのどれもが原2、日本で言う125ccクラスのスクーターでフロントにも横長の黒いナンバープレートを誇らしげに掲げて走っています。時に二人乗りだったり、子供たちを乗せて家族総出で一台に跨ったり・・・・・子供たちもどうやら小さい頃からバイクには親しんでいる様子。遠い昔の日本の風景を思い出したりもします。
やってきたのはコーヒー園のバリ・プリナ,入り口ゲートをくぐると檻の中でジャコウネコがモリモリコーヒー豆を食べています。様々な豆の種類の飲み比べが出来たり,世界最高級と称されるコピ・ルアックが試飲できたり、・・・・
この貴重ななコピルアック、日本でまともに頼むと5000円とか?もっともここで飲み比べセットは5万もしますがルピアのレートは円の1パーセント以下、躊躇なく頼みます。目の前にはちょっとした大きな谷間が広がっており、絶景です。棚田に良く似た光景も見ることが出来、どこか山間の昭和のたたずまいが残る懐かしい景色、にも見えたりします。
ところでコピルアックの製法ですが豆を煎る前には一手間必要です。さっきのジャコウネコが食べて未消化に終わった豆で淹れたのがそれ!近所の猫がお腹壊した時のあの匂いを思い出してしまいますが、この逸品を飲むには鼻をつまむ必要が無かった事をお知らせしておきましょう。まあ日本で500円だったらまた飲んでもいいかな?