2021年04月27日

世界で一番遠くで飛んだヘリ・2

Dsc_7053NASAが火星に持ち込んだ超小型ヘリコプター、火星の大気中で揚力を発生させる地球から最も遠く飛んだ「飛行物体」です。

地球から直接操縦することは出来ないため、あらかじめ飛行・着陸までをプログラムされたとおりに自律飛行します。このほど3度目のテストフライトが完了。80秒間の飛行で往復100m、5mの高度で飛行しました。飛行中に上から撮影した画像の送信も成功し、無人ではあるものの火星旅行の新たな可能性の一ページを開きました。

ひょっとしてアメリカのTV局では「空から火星を見てみよう」なんて番組が始まったりして・・・・

雑誌ナショナルジオグラフィックの3月号は火星の特集。去年地球に再接近してアメリカ、中国,UAEが探査機を相次ぎい送り込んだ火星ですが、このうちアメリカの探査機には火星探査車と超小型のヘリコプターが搭載され、初飛行に成功しています。
翼や回転翼を持った機体が、地球以外の場所で大気の揚力を使って浮上、飛行したのは本邦初、というか宇宙初です。たぶん。

アメリカの探査機「パーサヴィアランス」が持ち込んだ実験機「インジェニュイティ」は正、逆回転する一組のローターを回して上昇下降を自在に行います。
地球上のヘリと違ってテールローターをもたないので、どちらの方角を向くかは気分次第、というか風まかせ。推進軸をチルトさせれば前後左右のコントロールは可能のはずです。
ヘリの操縦で一番難しいホバリング、着陸もプログラムどおりに遂行できるかどうかが最初の関門。もし最初の着陸に失敗して期待を壊してしまえば、それまでの努力はご破算です。

動力源は太陽電池、飛行時間は90秒。垂直に数メートル上昇、ホバリングして着陸する実験は大成功。大気のある惑星ならほかの星でも応用できるかも。今後の大型機、有人飛行にも大きなデータを残してくれるはずです・・・・

大気の薄さ、限られた重量と、課題は山積で、地球上のテストでは引力も違うし、計算上のスペックで通用するのか否か?でしたが今回の飛行実験が成功したことで、火星の姿が一段と身近に感じられることでしょう。

| 10:56 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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