2021年04月14日
ラリーの日産
ランチャのラリーカーに比べたら日産のラリーカーは比較的地味に映るかもしれません。でもサファリを制した当時のブルーバード510系は今ならさしづめBMWのM3みたいな存在感でした。で、フェアレディZの時代を経て、Zが大きく重いクルマにスイッチすると日産のワークスカーはひとまわり小型のヴァイオレット・オースター系に移行します。といっても海外ではnew510としても販売されたので先祖がえりというべきか?
注目すべきは、それまで4輪独立懸架だった足回りが、リアは固定軸を持ったリジット・サスペンションに変更されたこと。性能面や重量でハンデはないのか?何より耐久性は?この問題に日産は大胆にも車軸ごと部品交換するという大技で対処しました。結果、またサファリをはじめ老舗のラリーイベントで大活躍、同じ足回りを持つシルビア/240RS系に主役を譲ることとなります。
ちょうどライバルのアバルト131ラリーやランチァ・ラリー037が活躍した時代でもありました。