2021年04月12日
ラリーのランチァ
金曜から開催中のオートモビルカウンシル、会場の中央に陣取っている今回の主役たちはイタリア、ランチァの歴史的ラリーカーです。記憶にある最初のランチァラリーカーと言えば60年代のフルビアHFでした。
当時はアルファロメオのジュリアGTより魅惑的で2人しか乗れないもののシートから後ろはたっぷり手荷物を詰めるスペース。こんなクーペをリゾート急行に使えたらどんなに楽しい休日が過ごせるでしょう!
そして次にランチャがラリーカーに送り出したのは似ても似つかぬスーパーカー、ストラトスでした。その世代の方々には説明不要でしょう。何もかもが異色、日本車ではフェアレディZが大活躍していた頃でした。
で、そのあとの路線変更がまた極端。一転フィアットの大衆セダン131セダンの真四角なボディを土台にした131ラリーがWRCで大暴れします。日本勢ではダットサン・バイオレットことA10系がサファリ等で大活躍していました。
そしてランチァ・デルタの登場前にラリー・フィールドを席巻したのがおしゃれなクーペ、モンテカルロをベースにミッドシップエンジンで後輪を駆動するランチァ Rally 037。アウディ・クワトロの成功以来、ライバルたちが4輪駆動で武装する中、後輪駆動で激戦を闘い抜きました。元々美しいクーペボディを迫力あるラリーマシンに大変身させたところはフルビアHFの直系か?このままモンテカルロの街中を走り抜けてみたくもなります。
で、ここには来ていませんがランチァ・デルタの時代へ‥‥デルタはまだつい最近のような気がしてヘリテージと呼ぶには若すぎるかもしれません・・・・