2021年02月13日
World Radio Day
今日は国連が国際放送を始めた記念日、ということで国際ラジオデーと定められています。知ってた?
国際放送といえば短波放送が最も得意とするカテゴリーで、昔はBCLリスナーと呼ばれたマニア向けの高性能なラジオがいくつも発売されていました。今に例えるならネットサーフィンで南米や東欧の見知らぬサイトを覗いて見るのにちょっと似ているでしょうか?
海外の放送がうちのラジオでもこれこれこんな受信状況でこんなふうに聞こえましたと報告する手紙を送ると、海外のその放送局からベリカードと呼ばれる絵葉書が送られて来て、自慢げに集めるきしゅうかも珍しくはありませんでした。
最近はトンとそんなラジオにもお目にかからなくなりましたが、ラジオファンには得てしてコアな人が多かったように思います。70年代を頂点とした深夜放送ブームもその一翼を担いました。
テレビの普及に反してラジオが活路を見出したのがセグメンテーション、顧客層の絞り込みです。グローバルなメディアに飽き足らない若者たちの解放区として、当時の深夜ラジオは機能しました。リスナーが自分から発信できる、それが時にはブームとなる可能性も秘めている。どこかSNSと似ているような、そんな役割を当時からラジオは果たしてきました。
今、急速に注目を浴びている蟹さんのおうちみたいな名前の音声メディアもこれからどのように発達していくのか?興味深く見守りたいところです。