2021年02月12日
最後のガソリン
トヨタは北米での乗用車販売に限り、2025年を目標に電動車化を進めると発表しました。
バイデン大統領の政策に沿った方向付けとみられますが、ベストセラーのカローラもカムリもすでにハイブリッド車が設定済みで,いつゴーサインを出しても構わない態勢がとれています。
他方で今年にも二車種のEVを発売、五年内に10車種のEVを投入するとも発表しています。注目のトヨタEV第一弾はハリアーベースになる模様。
ここで思い出さっるのは9年前、まだテスラと決別前のトヨタが当時のRAV4を北米工場で生産していたこと。当時はまだ、MIRAIの発売前で、日産リーフに一年遅れてのEV量産でした。
が、そんなことも忘れ去られようとしている今、再びSUVベースの重くて大きなEVにトヨタは軸足を移そうとしているのか??
この十年、水素燃料電池自動車の実用化に腐心してきたトヨタとホンダ、反面日産と三菱は電池駆動のEVに注力し、世界がこれに倣うような形となっています。
インフラ整備では小さく簡易な充電器の普及で済むEVに比べて、水素充填スタンドというインフラを整備しなければならない水素はまだまだ普及への道筋が見えたとはいいがたい現状です。
最終的にどちらに軍配が上がるかはともかく、トヨタとしてもEV販売に傾注しなければならないところまで来てしまった...のではないでしょうか?
いっぽう、ヤリスGR-fourのような純粋ガソリン車は需要そのものが少ないので商売に影響するものでは(おそらく)ありません。しかしいずれ近い将来にはカタログから消える運命にあるでしょう。だとしたら、そろそろ最後に乗っておくべき(買うべき)ガソリン車を一台選んでおくのも悪い選択ではないかもしれません。
もちろんGR-fourが筆頭であることは間違いなしですが、スイフトスポーツやアルトワークスなど、マニュアルシフトを備えた小さなボーイズレーサーたちも、今が買い時なのかもしれません。
ブルーメタリックのスイフトスポーツのフロントグリルにブルーライオンのエンブレムをつけて走る、そんな洒落も今楽しんでおきたい愉しみでは?