2021年02月17日
鹿児島発火星行
去年7月種子島宇宙センターから7カ月の旅に出発した(UAE)アラブ首長国連邦・ドバイの政府宇宙機関(Mohammed Bin Rashid Space Centre)の火星探査機、HOPEが、火星の周回軌道に入りました。 小型自動車ほどの大きさをした箱型の探査機、火星上空では高度約19,310〜40,230kmの楕円軌道を飛行し、カメラとガス分析器を用いて火星の大気を調査する予定です。
運び屋は日本の代表選手.JAXAのH2Aロケットです。
打ち上げの大役を担ったH2Aロケットがお供するのは上空400㎞あたりまで、その後はUAEとアメリカの技術による火星行き衛星が5000万㎞先の火星を目指して上昇しました。到着する頃にはUAEは建国50年を盛大に祝っているはず。まだまだ自由な海外渡航はままならない状況ですが、成功裏に建国をお祝いできていますように!
地球と近い距離にあった昨年が打ち上げの絶好のタイミング、燃料消費の少ない軌道を選べるとあって、中国「天問1号」や米国の火星探査機「パーサビアランス」も続々火星入りして、火星からUAEや中国に向けては初画像が届いています。