2021年01月17日

suvが嫌いな訳

ここ数日、なぜかトヨタのMIRAIを目撃する機会が増えた気がする。昨日は青、一昨日は白いの。昔日産Be-1が人気を博した時もこんな頻度ではなかった。もしかして市場にはもう数万台が溢れている?まさか!

ところでトヨタ気鋭の水素自動車市販第一号のミライは何故平凡なセダン型なのか?疑問にもつ人はいるだろうか?売れ筋を考えたらハリアーやC-HRみたいなスタイルだってもっと売れたんじゃ‥・・・とお思いの方、いますよね。
ミライはセダンでなければならないわけ、それはズバリ軽量化です。と言ってもミライ自体自重は二トン近くもあるのです。日野の二トンでもギリギリ積めるかどうか?

冗談はともかく、初代プリウスにしてもこのミライにしても、セダン型を選んだ理由はモノコックという車両の構成形式が一番軽く、スペースを有効に使えるからです。最近はSUVもこのモノコックタイプの車両が大半ですが、何しろ車高が高く、重心も高くなり、幅をひろげなければ安定しないという、車重にとってはネガティブな要素がいっぱいです。

このSUV、今ではアストンマーチンだろうが、ポルシェだろうが軒並みこのタカアシガニみたいな不格好を世に送り出してきます。そりゃあ何たって北米市場で商売していくにはこれを作らなければ儲からない、という事情があるのも事実。じゃあ、そんな環境を作り出したのは誰?
実は責任の一端は日本車にありました。70年代ダットサントラックが大売れして、トヨタも追随、これじゃあアカン!と当時の通称当局が打ち出したのが日本からの小型トラックに25%の輸入関税をかける、というものでした。とんでもない輸入障壁です!

まずはトラックの荷台を組付けずに輸出、現地でネジを止め完成車にしました!とやったが程なくアウト!
そこでピックアップのトラックにプラスチックの屋根をかけ、座席を設えて「これは乗用車です、トラックじゃありません」とやったのがSUVの始まりでした。
すぐにテラノや4ランナー(ハイラックス・サーフ)の誕生と大ヒットです。日本車にとどまらず、これが海外メーカーにも波及。北米と言っても高層ビルの立ち並ぶ光景を眺めて暮らす人に比べて平べったい大地の中で暮らす人口も半端な数ではありません。そこは当然冬には雪で覆われ、オールシーズンタイヤと四輪駆動が重宝する場所です。

アメリカ製ピックアップトラックから乗り換えても違和感ない運転席の高さ、セダンタイプのクルマもスバル・アウトバックみたいに腰高なスタイルを真似るようになっていきます。

あとの展開は今、ご覧の通り・レクサスのラインアップだって、いまやセダンよりSUVが優勢です。

そんなSUVは一見すると山道が得意そうに見えますが、重心が高くてロールしやすく後席の住人には不評の極み!結局スピードを落とさざるを得ないので私の選択肢には入りません。クルマの発達はある意味車高を下げてコーナー速度を上げた歴史でもあるので、これに逆行する流れは承服しかねます。さらにもう1つ、オフロード以外の二輪車が大抵陰に隠されてしまうのも困った特性ですn

| 13:47 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー