2021年01月06日
あすにも決定か
イギリスのジョンソン首相は6日からのロックダウン挙行を宣言、日本の菅首相も非常事態宣言を発出する方向と伝えられています。
去年秋から顕著になってきた感染拡大、果たして気温の低下が主因なのか、換気不足なのか、はたまたG oTOトラベル政策が失策だったためなのか、飲食の機会が増えたことが原因なのか?
はっきりした原因が未だにつかめていない以上、非常事態を宣言しても感染拡大にブレーキを掛けられるのかどうか?
去年春の非常事態宣言終了時点では、ちょうど気温や湿度が上昇する時期とも重なっていたので,どちらが感染拡大を抑える結果に繋がったのかは判別できません。今回の非常事態が今月いっぱいだったとして、二月、三月の低温時期に感染が再び拡大する懸念はないのか?そうなったら、再度非常事態宣言ということにはならないのか?
今度の非常事態宣言をいつまで継続するべきなのか?その効果をどうやって見極めるのか・・・・・?
宣言発出からほぼ二週間が経たないと感染者を押さえたことになるかどうかが判断できないわけで、果たして一か月に満たない対処で有効なのかも判断の難しいところです。
沿道での応援は自粛してください、との呼びかけがメディアで伝わらなかったせいなのか、今年の箱根駅伝にも多くの沿道応援客が見受けられました。危機意識が薄れたせいなのか?自分だけは大丈夫と買被っているからなのか?
再び大規模イベントでの人数制限を行えば、夏に控える超大型国際スポーツイベントの開催にも影響しかねない、という心配の種がある限り思い切った制限に踏み出せないのでしょうか・・・・
実は小説のようなこんなプロセスを11年も前に小説として発表していた作家がおりました。高嶋哲夫さんの小説、「首都感染」です
中国のある省で発生が確認された新型のウィルスは致死率がとても強い強毒性、肺炎だけでなく臓器にも相次ぎダメージを与え、宿主を死に追いやるという設定です。北京で行われたスポーツ大会を起点に各国に瞬く間に感染を広げ、日本政府も外国との往来を即時停止、帰国客の一時隔離と自宅での自粛を呼びかける戒厳令並みの施策を余儀なくされる、と言った展開です。
それだけではなく、飛沫感染や空気感染、マスクやゴーグルと言った防疫対策や病院の陰圧設備など、今年我々が現に目の当たりにした数々の事象が数年前の小説には実にリアルに描かれているのです。さらには中国側の発表とパンデミックを即座に認めなかったWHOの経緯までもが事実とあまりに酷似、ちょっと怖いくらいリアルな予言小説です。
物語ではあるエリアで封鎖を徹底し、他県への感染拡大を防ぐことに成功していますが、今の日本はまだこの本の中ほどの段階にすら達していません。
果たして現実の日本ではどのような結末を迎えようとしているのか?小説の様にハッピーエンドで終わればいいんですが・・・・