2020年11月20日
Guangzhou2020
世界一の自動車大国中国で、リアルののモーターショーが開幕いました。広州モーターショウ、広州汽車のおひざ元です。(ホンダや三菱、トヨタと合弁企業を傘下に持つ一大自動車メーカーとして急成長。右肩上がりを実現しているメーカーです)
延期の上開催の北京に次いで大規模なモーターショーが予定通り開催されるのは久しぶり、欧米では春のジュネーブショー中止以来、これといった大規模なショーが見当たりません。
なのに現地から外国人記者が発信する情報はごっく僅か、中国国内でインスタ等のSNSにアップすることは物理的に不可能で、ある意味情報鎖国の中でのショー開催といえるかもしれません。
ごく限られた情報によりますと出店台数は1,000台近く、ほぼ幕張メッセ当時の東京モーターショー並みです。その中で注目の脱ガソリン車はほぼ7台に1台の割合。まだ大半がガソリン車などの内燃機関頼りですが、数年のうちにどう変化していくのか?
トヨタがこの地で発表した新型セダン「アリオン」はほぼカローラ、プレミオクラスの正統派セダンです。現地で生産され動力はガソリンエンジン。中国の一般的な需要のボトムラインを狙っています。これでもトヨタのラインアップの中では最廉価クラス。中国人民にどれだけ自動車を所有する層が増やせるか?が勝負どころです。
他方日産がお披露目したのは2019東京と同様、電動SUVのARIYA。ドイツ製高級車が幅を利かせるマーケットにあってどれだけ食い込めるかが見ものです。新しい価値観が保守的な顧客に受け入れてもらえるかどうか?こちらも販売成績が気になるところです。
前回2019には各社自慢の隠し玉を披露したほかVWグループは2025までに30種のEV発表を宣言。半分がAUDIだったとしても15タイプ、すさまじい数です。
レクサスもこの機、初市販EV「UX300e」をお披露目、プジョーも同様「2008」発表です。
発表される車のタイプも次第にSUV色が強まっており、やがてこの国もSUVだらけになるのか...と思わずにはいられません。
他方でイギリスは2030年までにディーゼルを含む内燃機関車の販売を終了、ハイブリッドも5年の猶予です。
英国車といっても今は外資のメーカーばかり、大鉈を振るうのが容易かったとも考えられます。
その昔、イギリスといえば軽量で安価な二人乗りスポーツカーの一大産地でした。MGにトライアンフ、ロータスをはじめ小規模な工房から幾多の名車が生まれています。
そしてその大半が死に絶えてしまったのも事実。エンジンとガソリンによる軽量でパワフルな車体の設計は重たいバッテリーとモーターではかなわず、すなわち十年後には軽量スポーツカーづくりはかなり困難な世の中になってしまいそうです。
一人、ロータスは去年、2000psの電動スポーツカーを公開してはいるものの車両重量は1680kg。軽量コンパクトは遠い昔話になりそう・・・・・