2020年11月29日

1129の日

今日はE-BOOKの日だそうですが、紙に印刷されたコミック本の話です。
こうの史代のヒット作品、映画化もされた「この世界の片隅に」下巻ではいよいよ戦局も厳しさを増し、遂には広島に原爆投下、終戦を迎えたその後の呉・広島の街の様子や暮らしぶりなどが緻密に描かれています。

映画版では駆け足で語られた印象も拭えない部分でしたが、この原作・下巻では丁寧に描かれています。とりわけ、呉の軍港あたりを取り巻く施設の描写やその変遷は細かくリサーチされており、マニアックなファンも唸らせる内容。空襲の回数や破壊内容までリサーチされており、当時の緊迫感を伝えています、

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(戦艦・日向も呉周辺沖に錨泊中だった)

登場する戦艦のいくつかはストーリー上でも重要なカギを握る存在です。
日向を含め周辺の海域で被災した軍艦も少なくないことが覗え、終戦末期の為す術もない戦術の貧しさを改めて思い知らされる思いです。

| 22:27 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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