2020年06月05日
アサヒカメラ休刊
篠山紀信も荒木経惟も木村伊兵衛もキャパだってこの雑誌で存在を知りました。カメラ・写真の基本技術はこの雑誌と百科事典があればほぼ網羅できたものです。
最新型のカメラ・テストはムック本にもまとめられ、後年再度目にすることになりました。あの頃は京セラがカメラ分野に進出、電子シャッターという新機軸を持ち込んで話題になりました。オリンパスの小型軽量一眼レフ、OMシリーズが最新鋭・ハイテクぶりを発揮したものです。
愛川欽也の、「僕は美人しか撮らない」CMが話題になり、他の雑誌では篠山紀信が激写しまくっていた時代でもあります。
昭和の代表的なアイドルが度々グラビアを飾り、そのリアルな表現に惚れ惚れしたのも高性能なカメラとレンズがあればこそ。新品にはとても手が届かないので巻末の中古品価格表から頁をめくるのも常でした。
銀塩写真がデジタルに替わっても写真の魅力は褪せるどころか一層鮮やかさを増すばかり。デジタル一眼レフ・カメラを揃えるのにも、最新号の記事が何度も役立ちました。ですが紙媒体に出稿してくれる広告主が今度のウィルス騒ぎで激減したのが致命傷でした。
最新刊はマニュアル撮影術のノウハウがぎっしり。ベテラン写真家はいずれもデリケートなフィルム育ち、そのテクニックはデジタル時代にあってももちろん有用なものばかりで、まだまだ教えられるところ大です。