2020年02月07日
見上げれば・・・
中国武漢からの政府チャーター便の4機目が今朝羽田に到着しました。使った滑走路は34R、川崎方面から都心に向かう方向です。これは午前便に多い着陸ルートですが・・・・
南風が吹く午後以降は逆方向からとなり、3月から本格運用されるRW16LやRに向かう新しい着陸進入ルートが今週、試験運用を始めました。
試験運用とはいえ、実機を使った実質的な本番。
西新宿・渋谷方向から代官山、恵比寿方面に向けて高度を下げてくる大型機はフラップも車輪も下ろした状態、
(中には車輪を下げる前の機も)
大阪伊丹の南アプローチも通常は大阪市街地上空を通過しますが梅田の高層ビルは西にずれていて、大阪城より東側の高層ビルの無いルートを降下してきます。庄内駅あたりでは阪急電鉄のガード下よりうるさい位で騒音問題でも住民の反対パワーが強く午後9時を1分でも過ぎればアウトです。
こちらに機首を向けて高度を下げてくる様子は正直、あんまり気分の良いものではありません。高度はヒルズタワーのざっと3倍くらいの高度(渋谷・代官山)です。200m近い高層ビルから眺めると高度差はさらに縮まります。
運用上の問題も皆無ではなく、急角度に設定された侵入降下の角度はパイロットにとって難関、二本あるルートの左旋回ポイントが交錯しないかという問題も残されていると思います。
航空ファンでなければ、あまり歓迎される光景ではないかもしれませんが時にはこんなシャッターチャンスに恵まれることだって・・・・・・