2020年02月18日
360kcar
日本の軽、いまや新車マーケットの4割、5割を占めようかという定番商品。世界的にみても排気量660ccという小さな排気量でこれだけのマーケットを確立しているフォーミュラ(規格)は稀有です。
そんな「軽」乗用車が生まれたのは戦後の国民者構想が発端。恐らくは戦前の大ヒット車、オースチン7をお手本としたと思われる全長3mの枠に根拠が不明な360ccの排気量。それでもミカサやオートサンダル、その他大勢の新参者からスバル360の大ヒットが生まれ、ホンダが四輪車量産に本格参入し、トヨタ(日野)、日産、いすゞ以外の全メーカーが軽自動車作りに携わった時期がありました。
とりわけ昭和40年代の軽はその成長スピードもバリエーションの広がりも凄まじく、また心躍るものだったのが印象的です。音楽で言えばビートルズの全盛期、ベビー・ブーマーと呼ばれた若者たちの可処分所得の伸びと同じように日本中の舗装路、未舗装路を埋め尽くそうとしたものです。
車検制度や車庫(証明)届けの導入、それに規制強化もあってその後の360軽は伸び悩みましたが、今日全長3400mm時代を迎えて再び絶好調。トヨタ本体(スバル・マツダも)以外は全乗用車メーカーが開発にかかわっている軽。格差社会の一方の核としてこれからもその人気は衰えそうにありません。
昔懐かしい360時代をまとめたこんなムック本を眺めながらラジオ番組にリクエストの葉書を書き送っていた懐かしい時代を思い出してみます・・・