2020年02月21日

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90年代初め、日本でもBSで放送されていたアメリカのワイドショー、インサイドエディション。その辛口キャスターを務めたのがビル・オライリーでした。彼はFOXテレビの看板キャスターとして鳴らしたのでしたが・・・・
日本でも公開された映画「スキャンダル」にはオライリーはじめ実在の人物:トランプ、ジュリアーニ大統領候補も資料映像と共に続々登場します。2016年の大統領選挙の真っただ中、保守層御用達の放送局,民主党支持でゲイだなんてなんてとても言い出せない雰囲気の会社:FOXニュースを震撼させる訴訟が話題になりました。実話です。

看板番組を降ろされ、閑職に追いやられたベテラン女性MC。ある覚悟を決めて二階フロアーに居座るある大物に対峙します。このチャンネルを全米屈指の人気ケーブルチャンネルに育て上げ、メディア王:ルパードマードックの富の何割かを生み出した、エロオヤジが標的です。

人気キャスターの座を手に入れるためには彼のお気入りとなることが必須条件、お目に叶わなければ臨む席には就けません。そのための見返りを要求された同僚たちは数多いるはず、提訴すればきっと賛同して証言してくれる女性たちが沢山後に続いてくれるものと‥・・・思っていたのが・・・・・

アカデミー賞、特殊メイクの部門で受賞したその技を鑑賞しようと3列目で目を凝らして見ていたのですが、誰のどこが特殊メイクなのか判別がつかないくらいの自然さです。

リアルストーリーなだけでなく、実在のニュース映像もふんだんに使われているのでリアリティは十二分以上。ドキュメンタリータッチになりがちなことての脚本をドラマチックな展開でエンターテイメント作品に演出したところも天晴な出来栄えです。
ちょうど、ジュリアーニ前NY市長が大統領選に本格参入を表明した今週、会社を追われたオライリー氏の番組をTVで見る機会はもう、巡ってきそうにありません・・・・・

| 13:29 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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