2019年12月27日
おかえり!
お正月といえば寅さん映画だった時代、あれから二十年以上を経て寅さんが復活するというから、これは見逃せません。3D-CGとAI技術を駆使して、寅さんが現代の俳優たちと夢の競演!?というミラクルは期待すべくもありませんが、物語は初恋の相手と再会する満男を軸に展開します。
見事に帰ってきました!寅さんではなくゴクミが!!!アレジの元にお嫁に行ってオトナになった後藤久美子がどんな成長ぶりを見せてくれるか?そしてデジタル処理を経たキズもダストもない、まっさらなプリントしたばかりみたいな美しい寅さんの姿を大きなスクリーンで拝めるのは恐らくこれが最初(で最後?) 浅丘ルリ子や倍賞千恵子のみずみずしい、若い頃の可愛い姿も同様に史上最も美しい上映環境で鑑賞することが出来るのです。
いや、それだけでは無く、音無美紀子、香川京子、太地喜和子、樫山文江、佐藤オリエ、秋吉久美子、岸恵子、大原麗子と言った人気女優の名前が顔を見てスラスラと浮かんでくるようなら、もう寅さん検定初級は合格間違いなし・・・
そんな寅さんに先日、会いに行ってきました。現在の柴又駅前へ、寅さんを見送るさくらの銅像もあります!駅前を過ぎてすぐに帝釈天への参道が延びています。雨でも凄い人出、ロケの行われた日はさぞ混みあったことでしょう!奥へ進むと帝釈天・・・・
お馴染み「くるまや」のモデルとなった団子屋さんもありました。第4作目まではこのお店で,五作目以降は今回と同じ高木屋老舗が撮影に使われました。帝釈天を左手に見て、案内標識を辿っていくと寅さんミュージアムが!。
ここならいつでもあの名場面を垣間見る事ができます。まず目に飛び込んでくるのが松竹大船撮影所で使われていた実物のセット、ここで役者達が撮影に臨んだ本物のくるまやです。昭和な雰囲気の小道具アイテム群も入手の難しそうなものばかり。ただし天井板の場所では照明さんや音効さんが所狭しとブームを操る姿が!スピーカーからは撮影所の本番前の緊張感あふれるやりとりが聞こえてきます。
昭和の旧い街並みの1/16ジオラマを挟んで奥には旧型客車のモックアップも!車窓には鉄道を背景にした場面が編集されてまとめられ、座席について貴重な記録映像を楽しむのも一興です。
そして京成電車線になる前の帝釈人車鉄道のコーナーもありました。今の金町、柴又間(単線区間)が昔の人車鉄道ルートです。参拝客輸送のため10人乗り客車を人夫二人で押していました。参拝客の多い6日分の収益だけで、年間収支がプラスになったとか!
映画に使われた小道具や映像もふんだん。ここに来ればいつでも寅さんワールドに浸れる事請け合いです。
お土産には草だんご、
判っちゃあいるけど止められなくなりそうです!