2019年10月27日

「真実」

フランス映画、監督で最も印象深いのは?と聞かれたら「TAXI]のリュックベッソン監督をおいてほかにありません。では、フランスの女優で真っ先に思い当たる名前と言えば、やっぱりカトリーヌドヌーブしか浮かびません・・・・旧い人間ですから。
世界の名だたる巨匠がおそらく一度は主役に据えて撮ってみたい女優、日本人監督で見事その栄誉を勝ち取ったのは万引き家族でパルムドールに輝いた是枝裕和監督。その最新作が「真実」です。

ストーリーはフランスの映画撮影所が舞台、歳をとらない母親と年老いてゆく娘を描いたsfものがたり。何がどう真実だったかは映画の終盤に語られるから良いとして件の大女優が引き受けた、いかにもな感じの大女優役。しかも女優生命の限界を描く展開ながらよくも受けて立ってくれた・・・・さすがは大女優・見事です!

客席にチラホラ見受けられるご年配の名画ファンならきっと半世紀前の美しく、輝く彼女を重ね合わせてちょっとショックなのかもしれません。もしオードリーヘップバーンが生きていたなら、こんなオファーは引き受けたかどうか?マリリンだったらどうでしょう?樹木希林と同い年にして今だに現役、そんな対比も興味深いポイントです。

さあいよいよ明日からは東京国際フィルムフェスティバル開幕です!今回はあの寅さんがスクリーンに還ってきます。未公開の没カットからとっておきのシーンを拾い上げたのか?それともCGで、誰かの演技を渥美清に加工してあるのか??興味の尽きないところですが、個人的にはフェラーリとフォードの対決が気になって仕方ありません・・・・・

Dscf608110月28日(月)〜11月5日(火) [会場] 六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほかで.

| 19:46 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー