2019年09月14日

最新・軽にのってみた

新車販売の半分近くを占める軽自動車、中でも背の高いスーパー・ハイト系と呼ばれるクラスは1,2を争う人気です。
発表されたばかりの新型タントもその中の一台。とにかく街中の女性の大半よりも背が高いのが特徴です。

Img_0029

 室内に座ってみてもこれが軽自動車かと見紛うばかり、この天井に頭が届く日本人はまずいないと思います。もう一つの特色は大きな左サイドのスライドドア。勿論今どきのは電動です。そしてかなり大きな助手席ドアを開けると...あいだに立ちはだかる目障りな柱が「ない」!

 実は無いのではなく、ドアの方に内蔵されています。だからドアはひときわ大きく重い、ずっしりとした開閉感です。

 その着座位置は思ったほど前ではなく、車体の中央付近に座る格好です。予想外なのはフロントのガラスまでの距離が思いのほか長いということ。正面衝突テストには有利な材料です。
でも、見落としがちなのはフロントの角、コーナーの見切りがそれほど良くないという盲点です。

試しに高さ1mもないカラーコーンにギリギリ幅寄せしてみました。(車両はタント・カスタム)Img_0036 画面中心線よりもほんの少し左側、ボンネット越しにかすかに見えるのがカラーコーンの頂点。で、降車して間隔を確かめてみるとご覧の通り。1mを優に上回る死角が生じています。

身長が1mに満たないような小さな子供が近くにいる環境では要注意です。バックするときには4台のカメラで周囲を見渡せるラウンドビュー機能が働きますが前進では作動しません。

Img_0037

カメラには写っているかもしれないけど、運転者の視野には入ってこない死角が、とりわけこの種の車には大きいことも頭の中に入れておかなければなりません。

 もう一つ気を付けたいのはバイクに乗ったライダーの大半を隠してしまうこと。クルマの死角からはバイクがいつ飛び出してくるかわからない、という盲点も併せ持っています。

人気ナンバーワンのスーパーハイト―ル軽ワゴン、便利でお買い得で確かに魅力的な買い物ですが、セダンにはない盲点があることもお忘れなきように!

| 20:10 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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