2019年08月25日
ロケットマン
金朝鮮労働党委員長にふかわりょう・・・・・・、ロケットマン呼ばわりされる人物は国内外を問わずいるものですが、今公開中のロケットマンはモチロン作曲した本人を描いたもの。
Candle in the wind (Goodbye Englands rose) 、Saturday Night's Alright for Fighting、 ユア・ソング(僕の唄は君の唄)、DontGoBreakingMyHeart 、Honky Cat、Goodbye Yellow Brick Road、・・・・・・・・耳馴染みの曲ばかりがいずれも意外なシーンで顔をのぞかせています。
厳密にいえば曲順は必ずしも発表順ではなく、独自にアレンジされたロケットマン仕様。でもコレがどれも見事にハマっていて、エルトンは最初から映画を見越して作曲していたのかと思わせるほどのマッチぶり。 タイトルtuneのロケットマンはエルトンがプールに転落するシーン、ふわりふわりと沈むさまが無重力状態の様でもあり、歌詞の宇宙飛行士をイメージさせる、という訳でしょうか。
ボヘミアン・ラプソディから一年も経たないというのにまた物凄い作品の誕生です。成功と栄光、ゲイと薬の苦悩をトレースした構成は似ていますが、一番の違いは主演のタロン・エガートンが全曲を自ら歌っているところ。
シーンに合わせて50、60、70年代と刻々変わるファッション、小物、頭髪の薄さの変化も細かいところまで見逃せないポイント、実際にステージで使われた衣装も忠実に再現。街にあふれる米英の一般的なクルマもちゃんと揃えられているところはサスガです。
さて、この映画、問題は誰を誘って見に行くか?今度ばかりはエルトンの昔を知らない若い小娘よりも、メロディーを自然に口ずさめる同年代の女子の方が適任なのかもしれません。もちろん映画の完成度のあまりの高さに絶賛を浴びることは容易です。
Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboyが発売された高校時代、 毎朝タイマーにセットした時間に自動で起動するTEACのカセットデッキから流れる(ちょっとクラプトンのレイラにも似たフレーズで始まる)Street Kidsを聴きながら高校に向かう朝支度を進めていた私にはクィーンよりもエルトンの方が遥かに身近に感じるのです。