2019年08月09日
ナガサキ再び
長崎原爆忌のきょう、改めて読み直してみたいのが高瀬デスクの著作
ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」 (文春文庫) です。
広島の原爆ドームに比べると被爆都市長崎を象徴する建造物はない。のではなくあったのです。が、後に取り壊されて現存しません。誰が何の為に撤去したのか?撤去しないことで不利益を被るのは何処か?
推理サスペンスの様な筆致で高瀬デスクの探求はアメリカ、ワシントンの公文書館へと翔びます。果たして真相は一体?
数々の賞も受賞した歴史的なモニュメントと言っても良い作品、番組でもしばしば取り上げられ、文庫化も果たしたこの作品、文庫版のあとがきには新たな視点からのコメントも追加されていて新書版と併せて買い増しして損はない買い物です。
まだお読みでなかったら今日の機会に是非 戦後政治の在り方についても深く考えさせられる一冊です