2019年07月17日

月へ

初めての月着陸を控えたアポロ11号、月への38万キロの距離を半分以上進んできました。思えば7月17日はアメリカのテストパイロット;Bob White がロケットエンジンを装備した実験機Ⅹ-15で初めて高度100kmの宇宙空間まで到達した記念すべき日。1962年の出来事でした。今年映画になったファーストマン、冒頭でライアンゴズリングが操縦棹を握るシーンがまさにその瞬間です。それからたったの7年で人類は今、月面着陸を目指しているのです。

地球と月の間を進むにつれて見かけの月の大きさは段々大きく、司令船の窓から見える地球は段々小さく見えてきます。エンジン・テストを兼ねて軌道修正のためメインエンジンを数秒間噴射。スピードは最大時より80%もダウンしていて、月周回軌道到着時の逆噴射に備えます。
この時月に近い方から後ろ向きの機械船、司令船、正方向の月着陸船の順で並びます。おむすび型の司令船の狭いコクピットからは二人の飛行士が月着陸船に移動して各種準備を始めています。

Dsc01083

アポロ計画の要、指令船の中でも重要な役割を受け持つのが指令船の後ろ半分、機械船と呼ばれる部分です。映画、アポロ13でも有名になった水素、酸素タンクもこの機械船に装備され、ミッション中に必要な電力源となっています。それだけではありません。お尻についたロケットエンジンは月周回軌道への減速や離脱、そして地球周回軌道への減速と大気圏突入のための減速、どれもこれも間違いの許されない大切な噴射を担っています。どれひとつしくじっても計画は台無し、というか乗員の命にかかわります。

ミッションが終われば指令船カプセルは太平洋上で回収されスミソニアン博物館行き、月着陸船の下段モジュールは今も静かの海の着陸地点に、上段カプセルは月周回軌道を離脱する前に切り離されて、指令船を身軽にさせます。・・・(のちのミッションでは地震波測定のために月面に衝突) そう、機械船モジュールだけは大気圏に突入後、指令船カプセルを切り離して自らは燃え尽きて消滅してしまうのです。

| 13:46 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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