2019年07月12日
カブト虫が消える?
フォルクスワーゲンのビートルが生産終了。え?またですか!
現在生産されているザ・ビートルが生産を終了するのは今回が最初ですが、ビートルはもう二度も生産を終了しています。
最初は40年も前、ドイツ本国での生産が終了した時です。戦後の西ドイツを走り回り世界中に売れた空冷リアエンジンのビートルは、実はブラジル工場やメキシコ工場にも生息していて、本当に息の根を止めたのは2000年を3年ほど過ぎてから。その前にはカルマン工場製のカブリオレも生産終了のニュースを伝えられています。
まさかと思った新型の水冷前輪駆動のビートル誕生からまもなく20年、それは初代のモデルチェンジというよりも、後輩ゴルフの骨格を借りた着せ替え人形・・・その新時代ビートルもさらにモデルチェンジして現行型に至ります。
自動車の歴史上同じ名前をこれほど長い間守った稀有な例、世界で最も沢山生産された単一車種ですが、さすがにガソリン・エンジンを積んだビートルはもう生産されることはないでしょう。でもエンジンスペース不要のEVだったらどうでしょう?
いまのところ経営陣にはEVビートルの構想は無いと伝えられています。むしろ、初代トランスポーター・通称「デリバン」復活の可能性が濃厚です。ランチ・デリバリーやカフェショップとして根強い人気の「サンバ・バン」が復活するとなれば、街の景色を明るくポップなものに染めてくれるはずです