2019年05月15日
学校のあたりまえ
ある意味東京のど真ん中に位置する千代田区の公立麹町中学校、ここには中間試験も期末試験も宿題も体育祭のクラス別対抗リレーもありません。全国から注目を集めるユニークな方針を打ち立てているのは5年前に赴任した一人の校長先生。その経緯を著したのが時事通信社から刊行されている学校の『当り前』をやめた
です
著者の工藤校長は山形の公立校で新任教師としてキャリアをスタートさせます。東京に移り、教育委員会を経て校長に赴任、独自のポリシーに基づいたユニークな施策を次々実現してゆきます。勿論,PTAやエリアの教育委員会を敵に回すことすらありますが、そこをしっかり説明し納得の上で合意に持ち込むセオリーは、なるほどと合点が行くものばかり。
かつては、都立日比谷高校へ幾多の合格者を輩出した名門校として知られた麹町中ですが、これからもまた違った意味で優秀な卒業生が生まれてくることでしょう・・・・・
麹町中のエリアに引っ越しを決めるかどうかは別として、学校の在り方、目的、について改めて考えさせられる一冊です。受験生だけでなく組織づくりのヒントにもなるかもしれません・・・・・・